この間、ニュースで米国の失業保険の申請者数が過去最大の330万人という驚異的な数字を叩き出しました。今後の米国経済への影響や、今、アメリカの状況を考察して行こうと思います。
米国の失業者数が330万人
米新規失業保険申請件数、過去最多の328万件-桁外れの急増
米労働省が26日発表した先週の新規失業保険申請件数は、過去最多の328万件に急増した。新型コロナウイルスの感染拡大を阻止する取り組みで、業務を停止し、人員を削減する企業が相次いだ。
2020年3月26日 ブルームバーグ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-26/Q7SW51DWX2PU01
米国で失業者がすごい勢いで増えているという状況だけど、これはどういう状況なのか。
アメリカでは失業者の数は「失業保険の申請者数」で数えています。
日本でも職を失うと失業保険というものがありますが、米国の場合も失業保険があって毎週発表されることになっています。
この申請者の数が、3月21日までに失業保険を申請した人たちの人数が3月26日に発表されました。
その3月26日までの時点で約330万人の人が申請しているというニュースです。
この数字がどれくらいの驚愕的な数字かというと、前週比でいうと300万人増の状態です。
これまでの過去最高数は1982年
これまで、アメリカの失業保険の申請の過去最大は、1982年の69万5000人でしたが今回、その数字を大幅に上回る数字で過去最大の失業者の数を叩き出したという状態になっています。
コロナとかの影響もあって、事前予想では100万人規模で失業者が出てくるのではないかと言われていましたが、今回、その予想を大きく超える数字の330万人の申請者が増加したことに米国が揺らいでいます。
これまでは米国では働き口を選ばなければ基本的には仕事はあるということも言われていましたが、今回、一気に大不況に転じた形となります。
このニュースを受けて、これまでアメリカ一人勝ちとされていた経済に関して、暗雲が立ち込めていると言えます。
しかも、この原因とされるコロナウイルスの問題は、一時的な災害や事故というわけではなく、今後のアメリカ経済を空前の大不況に入る前触れとも考えることができる数字だとも言えます。
少し前に、今後の米国ETFに関する予想記事なんかも書いたので、今後、米国の不況が長引く可能性も考えると米国一人勝ちという図式が変化する可能性は十分に考えられると思います。
今後、米国は大不況に突入
アメリカと日本は、極端さが全然違うので一気に増えた失業者も増えるのは極端だけど、減少するのも何かがきっかけで一気に解消されたりすることもあるのですが、今回のコロナ問題はやはり長期戦になることを考えると、問題がスグに解決することは想像しにくいですよね。
この過去最大の失業者の数が今後、大きくアメリカ経済に大きな影響を与えると、当然、日本にも大きく影響を与えて日本の経済にも影響を与えると考えています。
今後、毎週、発表される米国の失業者数の発表には注目していきましょう。
コメントを残す