優良企業トヨタの1兆円融資要請を分かりやすく解説【コロナショックはトヨタにも影響か!?】

「無借金経営」で有名なトヨタは、毎年2兆円を超える営業利益を稼ぎ出している。その潤沢な内部留保を持つトヨタがなぜ今、銀行に融資を頼るのか。企業借金に付いて解説して行こうと思います。

日本トップのトヨタが何故、融資を受けるのか

トヨタが1兆円の融資枠、無借金経営なのに銀行に頼るのか

トヨタ自動車(以下、トヨタ)が銀行に1兆円もの融資枠を設定――。2020327日に日本経済新聞が、1兆円のコミットメントライン(銀行融資枠)の設定を銀行に要請したと報じた。世界的に拡大し続けている新型コロナウイルス感染症の影響への対策の一環だ。

2020331日 日経クロステック
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/03821/

このニュースのポイント
  • なぜ、トヨタほどの優良企業が1兆円の融資を受ける必要があるのか
  • 借金をすると言うことは、トヨタでも危機的状況なのか

トヨタが融資を融資を依頼した銀行は、三菱UFJ銀行と三井住友銀行から総額1兆円の融資を要請したと言うことなのですが、単純になぜトヨタほどの企業が借金を要請したのかを考えていきましょう。

 

 

まず、トヨタの売り上げは年間で30兆円あり、単純計算で月に2.5兆円の売り上げを上げています。

 

トヨタが保有している現預金が3兆7千億円から5兆2千億円あると言われており、この数字から見ると、トヨタの企業でさえもコロナショックの影響で短期的とはいえ大きな経済打撃を受けると、トヨタが持っている現預金は実質上、月単位の売り上げで言うところの1ヶ月半から2ヶ月の資金を保有していると言えます。

極論を言えば、1ヶ月半から2ヶ月の期間トヨタの売り上げがゼロになったと仮定したら、2ヶ月で預金が吹っ飛ぶ計算ということが単純計算でわかります。

トヨタというのは、日本企業の中でもトップの企業でありますが、トヨタでも資金に余裕があるわけではないということです。

売り上げがいきなりゼロになるなんてことは、ありえないわけですが、それでも仮に売り上げゼロでも1ヶ月半は持ちこたえるだけの体力があるということは流石と言える部分はあると思いますが、1年も2年も売り上げゼロで持ちこたえられるような状態ではないということです。

もし、仮に2ヶ月間売り上げがゼロになったとしたら、トヨタでさえも資金がショートする可能性があるということが言えます。



優良企業が借金をすると言う「信用創造」

その理由は、現在は超が付くほどの低金利状態で、今回のようなコロナショックで影響を受けたとしたら念のために資金の融資を要請すること自体は、企業判断としては合理的な判断だと思います。

社会的に見ても、トヨタのような優良企業からお金を借りてもらうというのは、社会のお金が循環する「信用創造」の観点からしても非常に良いことにもなります。

図解で示すように、借金をしていること自体は悪いことではなく「お金」が循環しているということで言えば社会全体でいうと、良いこととしても捉えることが出来ます。

これが、お金の循環が悪くてどこの企業も借金をしなくて、社会全体のお金が増えない状態だと景気が悪くなる一方です。

分かりやすい事例でいうと、日本のバブルの時代にマイホームローンで借金を作っては、社会全体のお金を増やしてどんどんと景気が良くなって日本のバブル景気が起きました。

当時は、金利で15%くらい付いていましたが、借りる人が多くいたのも事実ですが、バブルが崩壊した以降は、借金=悪のイメージだけが先行して個人も企業も借金をしない体質というのが染み付きました。

その結果、銀行を介した信用創造が作られることがなくて日本は不景気に陥ったわけです。

したがって、これらのことから言えるのは、借金=悪と単純い決め付けるのではなく、あくまでも返済できない借金が悪なんだということです。

返済できないような企業が融資を受けるのは、社会的にもダメージが大きいですが、トヨタのような返済能力が高い企業や個人が融資を受けるというのは非常に合理的な判断だということです。

そういう意味では、借金というのは誰が借金をするのかと言うのが非常に重要で、銀行サイドも返済ができない不良債権を抱えたくないと言うのは、これらのことが強く影響するからです。

今回のトヨタ1兆円の融資依頼のニュースをきっかけに、様々な企業が融資を受けることも考えられます。

ぜひ、その時は、この企業の借金は社会全体の信用創造に観点で見た時に、社会全体にとってプラスに働くのか、または返済ができない可能性の方が高いのに苦し紛れに借金をしているのかに注目をしてみても良いと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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Koga Kenマーケティングプランナー
商品開発・動画制作・企画営業などマーケティング全般の仕事に携わってきました。現在は、企業のHP制作・動画制作・商品開発などのマーケティング業務を請け負いながら、海外輸入のECサイトの運営や「ひとりで稼ぐ力」をテーマに投資、副業などの資産形成に関する活動を展開。