すぐに怒鳴る上司に、意地悪な先輩、嫌味を言う同僚など、私たちが生活環境には多くのストレス発生のポイントがあります。もう耐えられない…何とかならないのか!と考えている皆さんに、もう悩まない「嫌な人との上手な接し方」をお伝えします。
嫌な奴はどこにでもいる
私たちが日々生活を送る中では、性格悪い人や、常にマウントを取ってくる人など、嫌な人って言うのは悩ましいところです。
そんな人と、どうやって付き合っていくのがベストなのかって言うと、一番良いのは嫌な人とは距離を置くことですが、社会人になるとそういうわけにはいかないケースが多いですよね。
間違っても一番やってはいけないのが、対立構造を生じさせて言い争ってはいけません。相手は決して自分が悪いことをしているなんて微塵も思っていなくて、下手したら良いことをして上げていると勘違いしていますからね。
こちらが何を言っても相手は変わらない状況で、仮に言い争いに勝利したとしても、恨みを買うのがオチなのです。では、どうしたらいいのかって言うと、こちらの考え方を切り替えてストレス軽減させることが出来ます。
そういう事で、嫌な人との接し方を「初級」「中級」「上級」の観点から、接し方をまとめて行こうと思います。
嫌な人との接し方「初級編」
まずは、そもそも性格の悪い人は、何故、人の嫌がることを平気で言ったり、したりするのか…その理由が分かると、相手を変わった視点で見ることができます。
そして、気分が楽になって嫌味なことを言う人や、必要以上に大きな声で怒鳴る人、人の欠点ばかりを探している意地悪な人、このような人の心の底には何があるのでしょう。
それは、「劣等感」です。
人は心の奥に、劣等感を隠して生きている人って言うのは、常に人の足を引っ張って、相対的に自分が上に立とうしします(精神的なマウント)を取って、他人を貶(おとし)めることで、少しでも自分の方が上だと自分で思いたい。そんな心理が自動的に働いてしまのです。
心理学では、これを「引き下げの心理」と言うのですけど、そのために嫌味なことを言ったり、やたらと自慢したり、チャンスと思ったら怒鳴ったり、けなしたりして、自分の精神の安定を図るのです。
嫌味を言っている本人も、無意識のうちに行ってしまうケースもあって、簡単に言えば、自分の弱みを見せてはいけないとか、舐められてはいけないとか、弱みを隠すバイアスが働いている状態です。
本当は、自分に自信が無くて、心に余裕が無いから、このような心ない形でしか相手と接することが出来ないのです。そういう視点で考えたら、この人は劣等感が強くて、本当は心の底では怯えているのだと考えると相手に対する怒りも軽減することが出来ます。
嫌な人との接し方「中級編」
続いての中級編としては「同じ目線で捉えない」いうことです。これは、どういうことかと言うと、嫌な性格の人に会った時に、あいつ最低だなとか、生意気だなとか、こちらが相手に対して、同一の立場や上からの目線で見ようとすると腹が立ってくるのです。
そういう時は、もっと相手を見る視点を、遥か雲の上から相手を見るように捉えるようにしましょう。例えば、学生同士の言い合いで先輩と後輩の立場で見ると、どうしても対立構造を生んでしまい、腹が立ってしまうということになりますが、生徒と校長先生くらいの視点で考えると、相手への見る視点が腹が立つとかの感情では無くなってきたりします。
この考えを心理学の観点では「メタ認知」と言うのでが、そうすることで相手の見え方がまるっきり違ってくるのです。あの人、あんな性格だと、どこに行っても嫌われちゃうんだろうなぁ・・・あの性格で生きていくのは大変だろうな・・・こんな感じで、相手のことがむしろ少し可哀想に感じることもあります。
この考えを仏教では「慈悲(じひ)」と言うのですが、哀れみの気持ちで相手を見ると不思議なもので、それほど腹は立たない状況になって怒りが軽減されていきます。
嫌な人との接し方「上級編」
続いて三つ目の上級編の対応としては、嫌味や悪口を言われた時に反論したりすると、相手の行動に対して「火に油」を注ぐ感じになってしまいます。
それでは、どういう形での対処がいいのか・・・それは、反論のポジションを取るのではなく、肯定するポジションを取るようにしたら良いのです。
例えば、君は仕事が遅いとか言われたら、「そうなんです。自分でも困っているんです。」とか涼しい表情で対応して「相手の言葉を真に受けない」のがポイントです。
このように、あっさりと受け流してしまえば、以外にも腹は立たないだけではなくて、相手は「のれんに腕押し」状態で拍子抜けしてしまって、何も言えなくなってしまう可能性が高いです。
しかし、あっさり対応をしていても、調子に乗って追い打ちを被せてくる人は当然いてますから注意が必要です。あくまでも、相手のペースに乗らずに流し切れるのかが重要なポイントでもあります。
しかし、色々と嫌味を言う人とかの話を肯定していると、相手は何も言ってこなくなったりするので、悪い評価に対しては、否定するよりも肯定してしまった方が気が楽になるのは確かだと思います。
あと、この受け流す作戦は、会社や学校などのコミュニティの中で発揮できると周囲の人から「器の大きい人」として周囲からの評価が上がることが多いです。だから、絶対に同じ土俵で相手にしないということですね。
もう一つの重要なポイントとしては、嫌な人を味方にするという方法があります。これは、少し難易度が高いですが、効果は抜群なので試せる人は試してもらうと良いと思います。
それは、雑談の量を増やすと言うことです。
相手との親密度は、雑談の量に比例するという程、密接な関係性があると言われています。そして雑談というのは必要な話ではなく、どうでもいい話が大事だということです。
例えば、「コンビニで新発売の弁当を食べましたか」とか「駅前に新しいラーメン屋さんが出来ていた」とか雑談を増やすと相手との共通点が見つかったりします。
お互いの趣味嗜好が合致したり、苦労が見えてきたりして、自然と親密度が上がっていくようになります。そして、親密度が上がってくると人間というのは、なかなか相手に対して冷たい態度は取れなくなってくるのです。
心理学的にいうとこれを「単純接触効果」呼ぶのです。もしも、相手が自分に対して冷たい態度を取って来たとしたら雑談の量が少ないことが原因かもしれません。そういう時は、意識的に雑談の量を増やしてみると雰囲気がガラッと変わってくるかもしれません。
まとめ
嫌な相手との接し方として説明して来ましたが、少し話をまとめると、こちらが相手を何とかしたいと思うこともありますが、相手を変えてやろうと考えるのは得策ではありません。
あの天才物理学者のアインシュタインは「人間の邪悪な心を変えるより、プルトニウムの性質を変えるほうがカンタンでやさしい」この言葉のように、他人の性格を変えることって言うのは、ほぼ不可能とされています。
人間は、自分の性格を変えることすら困難とされていますから、他人を変えようとすることは無駄な努力や時間の浪費つながる可能性が高くなります。それよりも、今回ご紹介した方法を使って、こちらの考え方を少し変えて相手を見る視点を変える意識を持って見てはいかがでしょうか。そうすることで、今よりもストレスが少なくて、楽しい毎日を送れるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。また、心理学の観点からストレスフリーの生き方と考え方をシェアしていけたら幸いです。
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