仕事をしていると、後輩や部下から相談を持ちかけられる機会もあると思います。その時、親切に自分の経験から「こうしたら良いよ」とアドバイスをしてあげる人もいるかもしれません。しかし、実は相談をされた際にアドバイスで返すのは、必ずしも正しい対処ではなかったりします。
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相談を受けた時の3つのポイント
人生にはいくつかのムダなことがあったりしますが、相談というのは、その中の1つです。中には、弁護士や医者など、その道の専門家にする相談は意味がありますが、身近な後輩や同僚から持ちかけるような相談は無意味だと考えて下さい。
- 相談して解決する位なら、そもそも相談する意味がない。
- 相談した位で解決しない難題なら、これまた相談しても意味はない。
そうは言っても、仕事で部下を持ったりすると、長い相談に付き合わされているサラリーマンを居酒屋とかで良く見かたりします。
そんな、相談を受けた時に貴方の評価を上げて、尚且つ、相談に乗ってあげた気にさせる方法の結論は以下の3つがポイントです。
- とにかく相手の話を聞く
- 感情を込めて相槌を打つ
- 相手の言葉を変換して話す
何故、相談が無意味なのか
これらの内容は、私自身の実体験も踏まえて話をすると、半年位、前の話ではありますが、仕事の相談に来た同僚と食事に行った時に「私のおかげで頑張れました。
「あのとき相談に乗っていただいて、ありがとうございました」とこんな具合で感謝されました。
正直、私はコレと言って何かをした覚えはなかったので「貴方が頑張ったからや」と言うと「そんなことはありません。あの時に頂いたアドバイスが支えになったんです。」
彼の相談内容は、転職するかどうかで悩んでいて、さらに奥さんとの間でも意見が割れていて、家庭の空気も重い、簡単に言うと他愛もない普通にどこにでもある話です。
その相談に対して、私が言った言葉が支えになったと言っていたのですが、見当もつかない状況でした。
私はそれくらい、正直に言って、ほとんど何も言わなかったのです。
覚えているのは、彼の話を、相づちを打ちながら聞いていただけです。敢えて言うとしたら、上手に合わせて相づちを打っていただけかもしれません。
でも、話を聞いていたらスグに相談してきている彼が、どうしたいのか分かりました。
単純に転職したいんだなと思いました。
しかし、家族にも快く賛同を得られていない状況で、妻の母親からも良く思われないっていう状況だというのが分かりました。
そういう状況だと分かった私のアドバイスの方向性は1つに決まります。
「リスクはあるかもしれないけど、思い切って行動に移さなかったら、一生後悔するかもしれないよね?」
「後悔って言うのは、やらないことから生まれるんやで」
これが、私が彼に言った唯一の言葉です。
むしろ、この状況では、その答え以外ありませんよね。
でも、最初から、彼の中で答えは決まっていたのです。
ただ、自分が認めている誰かに話を聞いてもらって、少し背中を押してもらいたかっただけなんでしょう。
もし、仮に「奥さん反対してるなら今は止めておくべきだ」と言ったところで、結局「やっぱり、転職することにしました」って言われていたはずです。
となれば、さっきのように答えるしか道はありませんよね。しかし、こういうケースは彼に限ったことではありません。
相談者の多くは、既に自分で答えを持っていたり、答えに気づいている(どうするべきかの正解)は用意しているのです。
その上で、あえて相談しているのです。
こういう傾向は、女性に多く見られます。そして、自分の持っている答え通りに答えを返してくれる人のことを「あの人は良い人だ、自分のことをちゃんとわかってくれている」と評価するのです。
反対に、想定とは逆の答えを言う人には、それがたとえ正論であろうが、「あの人は、結構、自分の意見をゴリ押ししてくる・・・」という形になってしまうでしょう。
これが身近な人の相談を受ける実態なのです。
私は、こういうケースが何回かあるので、相談をまともに取り合うのは無意味だと考えています。
だから、私自身、相談では無く「提案」なら聞くよって言う感じになります。
しかし、世の中には相談をする自分のことが好きな人も少なからずいます。そういう時には、冒頭で言った3つのポイントを実践して、相談を持ちかけてくる人に対して上手く対応しましょう。
1:とにかく相手の話をよく聞くこと
支離滅裂なことを言っていて、多少おかしいな思っても怒らずに、最後まで話を聞いてあげることです。結構、これだけで解決の方向に勝手に進んで行くこともあります。
2:感情を込めて相槌を打つ
相談している時と言うのは、気のない返事や相づちに対して、非常に敏感です。「なるほどね」とか「そうやったんや」など、ある程度、言葉を少し変えながら、こちらが真剣に対応しているように感情を込めて対応します。これは意外と重要ですから手を抜いたらダメです。
3:相手の言葉を変換して話す
相手は、悩んでいることを色々な表現でこちらに話をしてきます。それをさも自分の考えのように返してあげると共感性が一気に高まります。言葉を少し足してあげるだけでも効果は抜群です。
まとめ
この3つをしっかり守っていれば「貴方に相談に乗ってもらって、本当によかった」と、相談者からの評価アップに繋がると思います。
また、これらの手法は営業スキルでも私は活用していました。この1から3の内容を営業の現場でも上手く活用すると共感性は高まります。
あとは、返報性の原理(人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情)が芽生えたらこちらの提案を受け入れやすくなります。
まぁその前に、必ず、相談をしに来るくらいの信頼関係の構築は必須になりますがね・・・
今回は、相談を受けることの無意味さと、相談を受けた時の対応で貴方の評価を上げるテクニックについて書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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