日本では、乗用車を含めて7,800万台の車が公道を走り、数年に一度は車検を受ける義務があって、その安全性は整備士によって守られています。そんな整備士は、年収が低いと言われている節も多いですが、そんな整備士の副業での稼ぎ方をご紹介します。
整備士の実態について
自動車整備士には、1級~3級に分類され国家資格として認定されていますが、大体2級整備士を取得していれば、ほとんどの整備が行えることになります。
全国に自動車整備士は、約33万人いるそうなのですが、整備工場での人材不足は収入が少ないということもあってなのか結構、深刻な状況にあると言われています。
まぁ、日産の現場で働く整備士のこんな給料明細みれば、悪い事して浮世離れした生活を送ってたゴーンさん失脚で良かったんだろうけど、だからといって整備士の待遇が良くなるわけではないからね(-_-;) pic.twitter.com/6RpR1YnQVK
— SakuЯa (@Theprisoner003) April 8, 2019
自動車整備士を目指している諸君!
就職先をミスると大手メーカー3年目でこの手取りだ!
しっかり考えて就職先は選ぼう!
俺みたいに間違えると詰むぞ! pic.twitter.com/T8BpEIJo5y— てれ@地縛猫 (@Rab1eS_CosmoSPD) July 26, 2018
ディーラー系の整備工場などでは、自動車メーカーからの大量リコール起きた時に、部品交換作業を行っているが、整備士が不足しているため、作業が追い付かずに数ヶ月から半年以上の待ってもらわないと対応ができないような状況もあるようです。
そういう点では、整備士の給料自体はもっと上がっても良いのではないかと個人的には思ったりもしますが、実体はなかなか改善には向かないのもあるようです。
フリーランス整備士としての働き方
自動車整備士というの、安全運行に不可欠な専門資格であるため、自動車業界がEVや自動運転の時代に移行したとしても、職業そのものが無くなってしまうことはないと思います。
しかし、仕事の専門性や忙しさなどを比較しても、年収などで正当な評価がされているとは、なかなか言えないと言えるでしょう。そういう点で言うと、医療業界の看護師や、美容業界の美容師などと似ているかもしれません。
そんな中、今の時代は整備士がフリーランス化する動きも出てきています。2019年5月からスタートした「Seibii(セイビー )」は、整備費用を安く抑えたいユーザーと、国家資格を保有するフリーの整備士をマッチングさせる仲介サービスで、顧客の自宅などに出張して自動車の整備が行われています。
現在はまだ、東京・神奈川・埼玉・千葉などの関東圏のみの対応とされていますが、今後、全国的に広がっていく可能性は高いと思います。
出張の整備士が対象としている仕事は、指定工場とかでないと出来ない分解整備などは行わずに、今、売れているドライブレコーダーの設置やカーナビの取付けやエンジンオイルやフィルターやバッテリー交換などが中心です。
車検の整備にも対応していて、各作業の料金は、オンラインで予約した時に確定されるため、整備士が訪問した後に、割高な料金が請求される心配はありません。
ドライブレコーダーの取付けを例にすると、ディーラーの料金設定は30,000円前後で、カー用品店でも25,000円位は費用が掛かるのが相場です。
Seibiiでは、このディーラーやカー用品店よりも安い19,980円の料金が設定されていいてリーズナブルだと思います。
一方、出張で取付け作業を行う整備士に対しては、時給2,500円以上の報酬が保証されており、整備工場に勤める整備士が、休日の副業にしたり、働き方の自由度を高めたい整備士が本業として取り組むことも出来ます。
今は、関東圏のみでの対応なので、それ以外の地域の方に関しては、ドライブレコーダーの設置などは、最近のおあり運転や高齢者の事故などの関係から、売れ行きが多くてカー用品店で購入する人も多いですが、価格を安く抑えたい人は多くいるので、これらの価格帯を参考にして、ココナラやジモティ―などのサービスを活用して同等のサービスを行っても良いと思います。
今後の整備士の仕事
日本で動き始めた整備士マッチングサービスですが、海外では既に整備士のマッチングサービスは以前から行われており、自動車整備業界に変革を起こし始めています。
主に出張型で対応しているのは、調子が悪い自動車の故障を診断したり、バッテリーの交換やブレーキパッドの交換やタイミングベルト交換など広範囲に及んでいます。
これは日本よりも米国のほうが、自動車整備に対しての法規制が緩いことが理由ですが、整備料金もディーラーより3割くらい安く料金が設定されているようです。
出張整備士の報酬は、作業にもよるが1時間あたり40ドルから60ドルの報酬が保障されていて、車種や年式別の修理に掛かる費用も見積のデータベースが構築されているため、部品の価格から修理の費用まで、公正な料金と報酬の分配ができる仕組みになっています。
このように、海外ではフリーランス整備士に対するニーズは、個人のマイカーオーナーだけではなく、複数台の商用車やトラックなどを保有する事業者からも高まっています。
仕事で車を使う人にとっては、安全性は犠牲にせず、できるだけ車両の整備コストを下げることが望ましいということでニーズは高まりつつあります。
ただ、出張型整備士のデメリットとしては、リフトで持ち上げるなど大型設備を必要とする整備をすることができないため、今後はフリーランス整備士に作業場だけをレンタルするようなビジネスが出てくる可能性は十分にあると思います。
ゴーストキッチンのシェフに作業場のキッチンだけ貸すような感じですね。
これからの自動車整備業界では、従来の内燃エンジンの他にも、EVのエレクトロニクスや自動運転などソフトウエアにも詳しい「プログラマー×整備士」のような感じの整備士は重宝されると思います。
今後も整備士という人材が必要にはなるが、それらの人材をすべて正社員として雇用することは、今後、ディーラーであっても難しいのは事実だと思います。
そのため、難易度の高い専門修理が行える人材は、フリーランスとして契約先のディーラー工場で作業を行うような形態も、今後は増えてくることでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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