今回取り上げる本は、「時給思考」1時間で10倍の成果を生み出す最強最速スキルです。著者は、金川晃教氏で経営コンサルタント、ビジネスプロデューサー、投資家、事業家、作家など五つの顔を持つ人物です。
収入アップに直結する具体的なマインドとスキルを伝授するために、内容をまとめて要点解説していきます。
- 「時給思考」とは価値を10倍にするスキル
- 目標は「高く」「短く」「具体的」に
- 時給は「教える側」で跳ね上がる
- 時給を上げるなら「パートナー」と「テンプレ」
- 10倍にするには「3つのスキル」が必要
これらの内容を要点解説していきます。
Contents
1:「時給思考」とは価値を10倍にするスキル
まず、著者は「時給思考」と言うモノを次のように定義しています。
「時給思考」とは、あなたの自身の1時間の価値を10倍にするスキルで、1時間にいくらの価値を生み出せるかを考えるスキルのことです。
このスキルを手にすると大事な1%に集中し些末な99%のことから逃れることができます。
大事な1%に集中することで、「経済的」「時間的」「精神的」な自由を手にすることができるのです。
では、何故、時給思考で考える必要があるのでしょうか。
その理由は、時代がお金より「時間」に価値を置くようになったからです。
事実、ココナラやタイムチケットのように時間を売買できるサービスが近年増えてきました。
これらのサービスが活発になってきている背景から考えると、時間市場が活性化していて時間に価値を置く時代がやってきているのです。
まずは「年収」や「月収」という長いスパンで物事を考えるのではなく、1時間の時給という短いスパンで見ていくようにします。
例えば、1ヶ月で20万円の給料の人の場合、1日、8時間で月で言うと160時間になります。
従って、20万÷160時間で時給は1250円となります。
この1250円をどうやって高めていくのかを考えていくのです。
1時間の時給で物事を見ていくと、無駄な時間が減り、時間の質が高まります。
2:目標は「高く」「短く」「具体的」に
時給思考とは、1時間の価値を10倍にするスキルでしたが、10倍という部分が一つのポイントで、何故、20倍、30倍ではないのかと言うと、人は目標以上のことができないからです。
そのため目標は高く設定する必要があります。
「お小遣い程度でも稼げたら十分・・・」
「月にプラス5万円あったら・・・」
この程度の目標を立てていると、最高で5万しか稼げないと言うことです。
時給を10倍にすると決めてしまうことで、10倍にするにはどうしたらいいのかと実現に向けて動き出せるのです。
まずは目標を高く設定することがポイントなんです。
目標を高く設定したら次にやることは、どのような目標にするかです。
著者はこの本の中で「長期目標」を推奨していません。
なぜなら、1年後、3年後、5年後といった長いスパンの目標では、行動が明確にならずにやる気が出ないからです。
そのため目標は一か月という短期のスパンで考えます。
短期の目標で考えて、それを回していくことで大きな目標へと近づけるのです。
そして、次に紙にやるべきこと、達成したいこと、楽しみたいことを書き出します。
それと同時に、今やらなくてはいけないことも書き出し、その中で辞めたいことを書き出していきます。
こうすることで、やりたいこととやめたいことが明確になり、目標そのものが達成されやすくなります。
以上のことから、目標は高く設定し短いスパンで考えて、やりたいことと、やめたいことを明確にすることで、目標達成に近づけていきます。
3:時給は「教える側」で跳ね上がる
時給思考の目標設定は高く短く具体的なポイントでした。
著者は、本の中で「時給は仕事選びで9割決まってしまう」と説明しています。
コンビニのアルバイトで時給10倍にすると言うのは、現実的にありえないため仕事選びで決まると言うのもうなづけると思います。
そもそも時給を10倍にする方法は、次の3つしかありません。
- 会社員として高給を得る
- 起業して収入を得る
- 投資家として稼ぐ
この3つになります。
著者は、2と3を進めており、単純にビジネスや投資でお金を作ることが簡単で早いからです。
1については、長い年月と能力が求められ選ばれし者しか到達することが困難とされ、能力だけでなく運の要素も必要になってきます。
しかし、起業するとしてもどんな職種を選べばいいのか・・・
それが「家」「車」「教育」「保険」になります。
これらは一般の人が買う商品サービスの中で、高額なものだからです。
ではこれらの職種の中で、どのようなビジネスモデルがいいのか。
著者が本の中で勧めるのが、コンサルタント的な仕事です。
「教える仕事」は「時給が高い」ということです。
これはお金は買う側ではなく、提供する側に集まるという法則があるからです。
例えば、セミナーを受ける側ではなく、自分でセミナーを開く側になれば、お金が稼げることは間違いありません。
このような思考の転換によって、時給は跳ね上がるんです。
4:時給を上げるなら「パートナー」と「テンプレ」
教わるよりも、教える側に回ることで「時給」が高くなることはわかりました。
次はさらに時給を上げる方法についてお伝えすると「人に任せる」ところにあります。
著者は、次のように述べています。
時給を高めるには、どんどん人に仕事を任せていくことがカギとなります。僕は人に任せることで時間を生み出し、時給を10倍にしました。
単純に人に任せると、自分の分身が増えて、やれることが増えて自分の時給も増えていくのです。
単純計算で1人で1日24時間ですが、分身が10人いれば1日に140時間、100人いれば1日2400時間の働きができます。
俗に言うレバレッジを効かせるというやつですが、そういった意味でもビジネスを起業することは時給を10倍にする近道となります。
分身=パートナーを増やすことが決め手となりますが、一つ大切なポイントがあります。
それが「テンプレ」を具体的に作り込むことです。
なぜならテンプレを具体的に作るとパートナーの動きをスムーズに出来るからです。
例えば、お客様に売り上げが上がる方法を教えておいて下さいと伝えておくだけではパートナーは何をすればいいのかわかりません。
そこで「作業工程」「日程表」「進行表」などを具体的なテンプレートとして渡しておけばスムーズに動いてくれます。
このようにパートナーを増やし、テンプレを作っておくことで時間を増やし、時給を上げていくことができます。
5:10倍にするには「3つのスキル」が必要
最後は時給を10倍に上げるスキルについてですが、時給を10倍に上げるための三つのスキルは以下の点になります。
- パブリックスピーキング
- コピーライティング
- マーケティング
この3つのスキルになります。
パブリックスピーキングとは「人前で話をする技術」のことを言います。
なぜこのスキルが10倍になるのかと言うと、プレゼンの質によって成果に大きな違いが出てしまうからです。
プレゼン資料の質自体は、誰が作ってもそこまでの差がありませんが、スピーチやプレゼンになるとその差は大きく影響を与えます。
コピーライティングは、文章を書く技術です。
なぜこのスキルが10倍になるのかと言うと、今やSNSの普及によって、どんな人でも情報を発信できる時代です。
とりわけブログなどはハードルが低いので、文章術が上手くなれば大きな成果を出すことができます。
読まれる文章や信頼してもらう文章を身につければ大きな力となります。
最後のマーケティングは、集客の技術です。
このスキルは当然と言えば当然ですが、能力が高ければ売上に直結するからです。
新しいお客様を集めてリピーターになってもらえば、ビジネスが展開しやすくなります。
マーケティングは日々の局面などで変わっていくので、実践で培っていくのがベストとされています。
これら三つのスキルを習得することで時給を10倍にすることが可能となります。
まとめ
- 「年収思考」ではなく「時給思考」に転換する
- 目標設定は短期路線で「明確」に意識する
- 「教える側のビジネス」で時給を上げる
そして、それらのビジネスを「人に任せて」さらに時給を上げていくサイクルを作り出すことが大切です。
そして、そのためには「パブリックスピーキング」「コピーライティング」「マーケティング」の三つのスキルの勉強がポイントです。
今回は、時給思考について要点解説をしました。
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最後までお読みいただきありがとうございました。