「5W1H思考」の要約解説【仕事が出来るビジネスパーソンになれる】

本の要約シリーズとして今回、要約するのは、発売2ヶ月で発行部数4万部を超えるビジネスパーソンの間で定番となりつつある名著シンプルに結果を出す人の5W1H思考です。問題提起と問題解決の能力を飛躍的に上げることが出来る非常にシンプルで分かりやすい本です。

W1Hの書籍紹介

この本を読むことで、多くのビジネスパーソンが直面する様々な問題に「5W1H」を使って問題解決を行います。

著者の渡辺功太郎氏は大手企業を中心に述べ3003万人以上のビジネスパーソンを相手に様々な思考ツールをコンサルティングしてきた人物です。

東芝や大手シンクタンクなどを経て MBA 教育を手がけるグロービスの企業研修部門の管理職として人材開発組織変革のコンサルティング講師活動などに携わります

現在はランウィズパートナーズの代表として企業の事業戦略立案業務改革の搬送コンサルティング講師、組織開発、組織文化改革のコンサルティングに従事するほかフラワースタジオの経営なども行なっています

この要約を読み終える頃には、問題解決能力と生産性を上げられる思考法を手に入れることができるでしょう

結論から言うと、この本は5つのポイントにまとめることができます。

ポイント
  • W1Hの目的はBig-Wayまで遡ること
  • Big-Wayは三つの視点でたどり着く
  • 発想の視野を広げるには5W1Hで見直す
  • コミュ力アップには5W1Hが役立つ
  • 問題は3W1Hで解決する

各それぞれのポイントを具体例を踏まえて深掘りしていこうと思います。

W1H思考とは

そもそも、5W1H思考とは何か。

W1H思考とは物事を広く見渡し本質に迫り、新たな視点や考え方のヒントを与えてくれる万能の思考ツールです。

5 W 1 H 思考をビジネスシーンで活用すると以下の4点で役立ちます。

  1. 仕事で課題を提起することができる
  2. 問題提起から問題解決ができる
  3. クリエイティブな発想ができる
  4. 説得力の高いコミュニケーションができる

これら4点についての力が備わります。

W1Hというのは、Who(だれが)When(いつ)Where(どこで)What(なにを)Why(なぜ)How(どのように)という情報整理の要素を挙げたものです。

これらの要素をビジネスに応用したものが「5W1H思考」です。

仕事で成果を出している人は、例外なくこの5W1H思考を持っていると著者は述べています。



W1Hの目的はBig-Wayまで遡ること

1つ目は、物事の本質に迫ったり新たな視点を生み出したりする5W1H思考には、Big-Wayという大きな目的として捉える考え方があります。

Big-Wayと言うのは、上位の目的やゴール、真のニーズを解明する問いのことです。

目的のそのまた目的と言った「そもそも」の視点に立つことだと考えても良いでしょう。

例えば、痩せたいと思っている人がいたとします。

この人の目的は痩せることですが、真の目的は痩せることによって得られる好きな洋服を着こなしたいや、恋人が欲しいなどと言った痩せることから得られる何かなわけです。

いくら5W1H思考でWhen(いつ)Where(どこで)What(なにを)Why(なぜ)How(どのように)と具体策を示したとしても「Big-Way」が明確でなければ全て水の泡となってしまうのです。

著書は、1段階、2段階と遡って問いただすことで、目的を明確にすることができると言っています。

Big-Wayは三つの視点でたどり着く

二つ目はBig-Wayは三つの視点でたどり着くについてです。次に考えることはどうしたらBig-Wayを明確にすることができるかという点です。

Big-Wayを明確にするには本書の中では「ありかた」「ありがたみ」「あたらしみ」という三つの視点を持つことだと著者は述べています。

「ありかた」について

まず、最初の「ありかた」ですが、これは自分が何をするかではなく、顧客がどういう状態になっているのかを考えることです。

スターバックスは、コーヒーを販売しているという考え方ではなく、顧客の心が豊かになり特別な体験をしているということが利益であると考えています

顧客の本当のニーズを考えることでBig-Wayが明確になります。

「ありがたみ」について

次の「ありがたみ」ですが、これはありきたりなサービスや商品ではなく、顧客が「ありがたみ」を感じてもらえるレベルの価値があるかにフォーカスします。

本書の中では、日用消費財メーカーの B & G は乳幼児用のオムツとして最長10時間の連続吸収が可能のオムツを開発した話が上げられています。

一晩中オムツを替えなくていいので赤ちゃんにとって快適な睡眠を得られるという「ありがたみ」(価値)を与えたのです。

この「ありがたさ」を意識することでBig-Wayが明確になります。

「あたらしみ」について

これは既存にない革新的な価値があるかというものです

i Robot 社のルンバはロボット掃除機として有名ですが、そもそも掃除機という概念を超え自動運転で掃除ができるという新しい価値を生み出しました。

既存の延長線上にない価値を創造することでBig-Wayが明確になります。

「ありかた」「ありがたみ」「あたらしみ」の三つの視点を意識することで、Big-Wayを明確にすることができるのです。



発想の視野を広げるには5W1Hで見直す

三つ目は発想視野を広げるには5W1Hで見直すについてですが、次はいよいよ実際のビジネスシーンにおける5W1H思考です。

仕事ができるビジネスパーソンは、概して発想力や思考力が長けていると言われます。

この発想力と思考力を広げるのに有効なのが5W1Hです。

商品やサービスを改善しようとしたとき、製品のバージョンアップを行う何か、新しいサービスを付加するというとが定番のアイデアとして上げられそうですが、商品やサービスを改善するには、また別の角度からのアプローチが必要になります。

このときもWhen(いつ)Where(どこの)What(なにを)Why(なぜ)How(どのように)という問いを投げかけることで新しい発想ができるとされています。

本書の中には、例としてパナソニック電動歯ブラシポケットドルツがヒットしたのは一段高い視点から物事を見たからだと示されてします。

競合他社がどのように早く、どのように強く、どのように安く、と言ったWhat(なにを)の差別化を重視する中、パナソニックに関しては、When(いつ)Where(どこで)使われているかに注目します。

この発想から生まれたのが、家庭外でも使えて携帯に便利な電動歯ブラシポケットドルツだったのいうのです。

このように「5W1H」思考で別の視点からアプローチすることで新たな発想が生まれるのです。

コミュ力アップには5W1Hが役立つ

四つ目はコミュ力アップには5W1Hが役立つにことについてですが、5 W 1 H 思考はビジネスシーンで大いに役立ちますが、5W1H思考の凄さは他にもあります。

ビジネスパーソンにとって必須科目と呼ばれるコミュニケーション能力ですが、このコミュニケーション能力に磨きをかける方法として5W1H思考が有効です。

5W1HWhat(なにを)Why(なぜ)How(どのように)によって、説明に強力なロジックを付加することができるのです。

人に何かを説明するとき、Why(何のために)What(何を)How(どのようにして)の順で伝えることで説得力のあるロジカルな説明が可能になります。

例えば、利益の向上を訴えたい時は、Why(何のために)事業規模を拡大したいのか、What(なにを)事業拡大のためにマーケティング戦略を行い、How (どのようにして)マーケティング戦略のために顧客の実態を把握するのか。

この三つの順で自分の思考を整理し、構造化することで相手に説得力のある説明ができるのです。

問題は3W1Hで解決する

最後の5つ目は、問題は3 W 1Hで解決するということですが、忙しいビジネスシーンでは、次々と問題事が起こります。

この問題を素早く解決することができる人間になるための近道と言っても過言ではありません、

問題解決としての5W1H思考とは「3 W 1 H のステップを踏みます。

3 W1 H のステップとは、What(なにを解決するのか)Where(どこが悪いのか)Why(なぜ起こるのか)How (どうするのか)という順番で問題を解決へ導きます。

本書の中の事例では、フィットネスクラブの話が出ていました。

フィットネスクラブの退会者が増えているという問題があったとして、この場合、まずはWhat(なにを)解決するのか・・・退会者を減らす問題はWhere(どこが悪いのか)接客サービスが悪い近くに競合店が出来たからWhy(なぜ) アンケート調査から接客サービスが悪いと判明し、How(どのように)社員教育に力を入れる。このように問題の特定解決へとつなげるのです

注意したいのは、最初にWhy(なぜ)から考えてしまうことです。

これらは原因なので、見えにくく扱いにくいので問題解決に直結しません。

まずは、What(なにを)Where(どこから)という結果から考えていくことで、問題解決の流れができるのです。

まとめ

この本の重要ポイントを押さえておくと。

ポイント
  1. 目的をBig-Wayという高次で目的まで追求する
  2. Big-Wayはあり方、ありがたみ、新しいみ、を意識する
  3. 発想力をあげたかったら5W1Hで見直す
  4. コミュ力アップにはWhy(なぜ)What(なにを)How(どのように)で問う
  5. 問題を解決する時は3 W 1 H で考える

シンプルに結果を出す人の5W1H思考の重要なポイントに絞って解説してきましたが、これを機会に本書を手に取って読んでみるのもおすすめです。

以上でシンプルに結果を出す人の5W1H思考の予約は終わりです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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Koga Kenマーケティングプランナー
商品開発・動画制作・企画営業などマーケティング全般の仕事に携わってきました。現在は、企業のHP制作・動画制作・商品開発などのマーケティング業務を請け負いながら、海外輸入のECサイトの運営や「ひとりで稼ぐ力」をテーマに投資、副業などの資産形成に関する活動を展開。