今回は22万部突破の大ベストセラー「空腹こそ最強のクスリ」を要約して行きます。本書では、普段の1日3食という習慣が、じつは食べ過ぎだという事実に驚かされます。当たり前のように1日3食の生活をしているだけで、知らないうちに体にダメージを与えている可能性があるとされています。
今回は、「空腹こそ最強のクスリ」についての要約と実際に一か月間を試してみての感想や結果なども記録していきたいと思います。
まず最初に本書の結論としては・・・
という内容が最新医学エビデンスに基づく内容で、本書の結論になります。
16時間の間、食事を取らない半日断食で、細胞内の悪いタンパク質や感染症を引き起こす病原菌を排除して、全身の細胞をみるみる修復されるとのことです。
そしてこの方法では、食事が出来る8時間の間は、炭水化物も脂肪も好きなだけ食べても問題ないというシンプルな健康法です。
今回の要点解説を読むことで、これまでの常識が大幅にアップデートされ、圧倒的に健康的な食習慣を身につけることができます。
Contents
食事は1日2食でOK!16時間断食のやり方
食べるとすぐに眠たくなってしまう・・・
最近胃腸が弱っている気がする・・・
疲れやすくなった気がする・・・
何もする気が起きない・・・
最近イライラすることが多い・・・
こうした症状に悩んでいる人もいるかもしれません。
その原因が、1日3食きちんと食べていることではないかと言われています。
成人が1日に必要としている摂取カロリーは、1800~2200キロカロリーと言われています。
特に外食が多い人の食事だったりすると、どうしても高カロリーになりがちです。
外食すると軽く1000kcal は軽く超えるようなメニューがたくさんあります。
つまり、1日3食の食事をとることで、本来必要な量の1.5倍~2倍くらいのカロリーを知らない内に摂取してしまっているのです。
そして食べ過ぎることによって、様々な身体の不調が起こってきます。
よく言われているのが、内臓の疲れです。
胃腸や肝臓は、食べたものを時間もかけて消化していきますが、大量の食べ物が次々に運ばれてくると、内臓は休む間もなくフル回転の状態が続き疲弊していきます。
その結果、内臓の働きが低下して「栄養素をちゃんと吸収できない」「老廃物を排出できない」「免疫力が低下する」など多くの問題が生じてきます。
さらに食べ過ぎた食べ物は脂肪に変換されて、私たちのお腹や内臓に蓄えられ肥満になっていきます。
そして肥満から「糖尿病」「脳出血」「脳梗塞癌」の原因に繋がっていきます。
糖質を多く取りすぎてはいけない
さらに、本書では、現代の日本人の食事では「糖質」が多く取りすぎていると指摘しています。
成人が1日に必要とする糖質は170グラム で、茶碗一杯のご飯に含まれる糖質は約50 グラム とすると、ご飯を1日3杯食べたら、ほぼ必要な糖質は摂取できてしまうことになります。
1日3杯の白ご飯にプラスして、何かのデザートを食べたら、それだけで1日の糖質をオーバーしてしまうことになってしまいます
あらゆる病気は、糖質の摂り過ぎから起こるとも言われています。
現代の食事は、あらゆるところで砂糖が使われているため。意識的に制限していかないと、簡単に糖質の摂りすぎになってしまいます。
現在、何かしらの体の不調を抱えていたり、集中力が続かなかったり、疲れやすかったりしているのは、食べ過ぎが原因の可能性があるということです。
今では1日3食を摂るという常識は、間違っていることが分かっています。
1日3食というのは健康の代名詞のように言われておりますが、実はこの1日3食の習慣はつい最近始まったばかりというのです。
それこそ、江戸時代ぐらいからまでは1日2食が一般的だったようで、1日3食が体によいという根拠はありません。
むしろ1日3食によって、病気が増えているデータを基準に研究者や医者が1日3食は体に悪いと主張しています。
本来食事というのは健康を維持するために体に必要な栄養分を必要な分だけを送り込むことです。
それなのに習慣や惰性で体が本当に必要としていないものを何となく食べて体にダメージを与えてしまっては意味がありません。
特に肥満傾向にある人は、1日3食の習慣をすぐにでもやめるべきだということです。
食べ過ぎによる害から体を守り健康や若さを維持するシンプルな方法は、物を食べない空腹の時間を作ることにあります。
睡眠8時間+断食8時間の16時間
しかし、空腹や断食というのが、しんどそうだと感じて断食なんてできないと、強い抵抗感を感じている人もいるかもしれません。
しかし本書で提案されている食事法はいわゆる断食とはだいぶ異なり誰でも無理せず、好きなものを食べながら空腹効果を得られる内容が記されています。
16時間の空腹は長いと感じるかもしれませんが、睡眠時間とうまく組み合わせることで無理なく実行することができます。
睡眠時間を毎日8時間とる人の場合、それにプラスして8時間ものを食べないようにすれば連続16時間となるため、睡眠時間の前後に分けて就寝する4時間前から断食を始めて、起床後、4時間は断食で過ごせば目標は達成することができます。
基本的には、毎日の空腹時間を設定していくのが理想ですが、仕事や家庭の都合で難しいケースもあるでしょう。
その時は、週に1回でもOKなので週末に実行しても構いません。
最初のほうは4時間なにも食べずに過ごすのが辛くてお腹が空いてしまうという方がいると思います。
その場合、生野菜サラダ、ナッツ類、チーズ、ヨーグルトという物なら、我慢できない時に食べてもOKとのことです。
私の場合は、コストコで購入した無塩のミックスナッツをあさに食べたり、空腹の時に食べたりして空腹を満たしていました。
容量が1130グラムで多く、味も美味しいのでおすすめです。
なぜ、空腹がこんなに良いのか?
16時間の断食を行うと、体の中で「オートファジー」が起こります。
オートファジーとは2016年にノーベル生理学医学賞を受賞した比較的新しい概念であり、今特に注目が集まっています。
体の細胞は約60兆個で作られており、その細胞の多くはタンパク質で作られています。
古くなったタンパクは体の外に排出されますが、排出しきれなかったものは細胞の中に溜まっていきます。
これが、細胞を衰えさせ色々な身体の不調や病気の原因になっています。
一方、普段食べたものから栄養を摂取して必要なたんぱく質を作りますが、何らかの原因で栄養が入ってこなくなると、体は生きるために体内にあるものでタンパク質を作ろうとします。
そこで古いタンパク質などを集めて、分解し新しいタンパク質をつくります。
つまりオートファジーとは、古くなった細胞を内側で、生まれ変わらせる仕組みです。
体にとって不要なものや老廃物が一掃されて、細胞や組織器官の機能が活性化し、病気になりにくい体になるとされています。
オートファジーは体や細胞が強いストレスを受けた時にも、生き残れるように体内に組み込まれたシステムであり、細胞が飢餓状態になった時や、低酸素状態になった時に働き始めるとされています。
具体的には、食事をしてから16時間ほど経過しなければオートファジーは活性化しません。
つまり、空腹の時間を作らない限り、オートファジーによって細胞を生まれ変わらせることはできないのとされています。
空腹の時間を作ることによって、普段働かせすぎている内臓に休息を与え、過剰なカロリーや糖質がもたらす害を取り除くことができます。
さらに、オートファジーが起こることで体の中のゴミが新しい細胞に生まれ変わり、体が内側から若々しく蘇るとも言われています。
その結果、様々な体のシステムがスムーズに働くようになって、病気を寄せ付けない免疫力の高い体が手に入ることになります。
オートファジーは究極のアンチエイジング
私たちは歳をとるにつれて、シワやシミ、白髪が増えてきて物忘れもひどくなって、体力が落ち疲れやすい体になってしまいます。
これは、誰もが感じる悩みでこれらの老化を食い止めたいと思っている人は多いと思います。
それが、空腹の時間を増やすことにより、オートファジーを利用して細胞を新しく生まれ変わらせることで、究極のアンチエイジングが可能になります。
老化そのものは、活性酸素によって引き起こされると言われていますので、空腹の時間を作ることで活性酸素が減っていくのです。
その結果、老化のスピードが遅くなり、成長ホルモンの分泌も促進され、しわやシミなどの老化による肌のトラブルや筋肉量の低下に伴う疲労感なども改善されていきます。
何事も最初は辛いものですが、しかし実践するにつれて空腹にも慣れてきて、空腹感を楽しめるようになります。
実際に私も行っておりますが頭の働きが全く違います。
基本的に頭を使う時は、空腹で行った方が効率が良くなります。
詳しくは、別記事でオートファジーを1ヶ月間試した結果と感想についてでまとめていきますので、そちらで検証レビューをご覧下さい。
また、何かビジネス・仕事効率化・健康に関する面白い書籍などがあれば、紹介しながら要約していきます。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
本当に正しい食事法は、何を食べるかではなく食べない時間を増やし、睡眠時間を入れて1日16時間は食べない時間を作ろう