コロナの影響で自宅でのテレワークにも慣れてきて、自宅で仕事をする環境も整ってきた人も多くいます。今回は、Zoomを使った起業や副業について、どうやって収益化していくのかなどのビジネスモデルを解説し、海外で行われている個人でのZoomサービスをご紹介します。
コロナを契機にオンライン上でのビジネスが活発化
アフターコロナのビジネス社会では、実店舗に集客することが難しくなると言われており、多くの事業主が外出自粛で培った、テレワーク技術であるZOOMを始めとした動画ストリーミングの活用方法を模索しています。
オンライン上でのビジネス移行は、事業立ち上げにかかる初期費用や、固定費を下げることが出来るため、個人での起業や副業に向いていて、多くの人にとってチャンスとも受け取れます。
ビデオを使ったスモールビジネスとしては、YouTubeが最も有名で今回のコロナによる自宅自粛では、多くの有名人なども動画をアップしたりして動画配信を始めた人が増えています。
しかし、YouTubeの収益モデルは、主に広告費用と企業案件のどちらかになり、これらの収益に依存したビジネスモデルは、非常に不安定であり、現に今回のコロナ禍では、多くのYouTuberが広告費用の低下から、収益が半分以下になるなど多くのYouTuberが収益を落としている現状があります。
そのため、YouTubeの広告収益だけに依存しない、Zoomを活用した有料課金型のビジネスモデルが注目されています。
Zoomを使うと、限られたメンバーにのみミーティングへ参加するためのURLを通知することができるため、事前に予約制で参加チケットを販売して、有料セミナーやコミュニティサロンやミーティングに招待するビジネスが展開しやすくなります。
海外で流行っているZoomを使った料理教室
海外だとオンライン上の料理教室などが、Zoomを活用したビジネスとして注目を集めて増えています。
アメリカのカリフォルニア州では、主婦がZoomを使って毎週月曜、水曜、金曜にライブクッキングが開催されており、会員は月額15ドル(約1,600円)の会費をサブスクリプションで支払うことで、すべてのクッキングライブに参加可能になるサービスが人気です。
公式サイトでは、各ライブで料理するメニューなんかが、事前に告知されているので、自分が好きなライブクラスだけを参加することもできるようです。
Bon Vivant
ライブクラスの特徴としては、以下の3点が上げられます。
- 講師が調理実演を行なっている最中でもリアルに質問が可能
- 録画済みのビデオをよりも、より実践的なスキルを学べる
- 講師と生徒の信頼関係も築きやすくファン作りがしやすい
ビジネスモデルとしては、ライブ配信に参加する生徒数を制限なしに増やしいき、多くの生徒に対して映像を介して教えることが出来るのは、オンラインの利点だが、あえて参加できる人数を数十人に限定して、より詳しい質問などにも対応できるプライベート型のライブ配信も人気で、1回20ドルのくらいの参加費用を支払って参加する人もいるようです。
低コストで行えるZoomでのフィットネスライブ
コロナの外出自粛では、自宅で体を動かす関係の商品なども多く売れました。あのビリーズブートキャンプも再ブームで売り上げが伸びたようで、長い外出自粛で、運動不足を解消したいという需要は増えていました。
これらのことから、在宅のフィットネストレーナーなどもZoomを使ったビジネスと非常に相性が良いと言えます。
アメリカでは、新型コロナで閉鎖されているフィットネスクラブも多く、米国のゴールドジムが経営破綻に陥ったのはニュースメディアでも報道されていました。
体を動かしたいというニーズはあれど、施設を使ったビジネスが出来ない時こそ、Zoomを活用したフィットネスなどのレッスン動画に活路を個人で開くことにビジネスチャンスがあります。
コロナで甚大な被害を受けたニューヨークでは、41歳の女性トレーナーが自宅でオンラインのフィットネスクラブを開業して、20代~30代の女性をターゲットにして、在宅で参加できるフィットネスライブを毎週2回(1回30分)のスケジュールで行っています。
会費は月額14.99ドル(約1,600円)の月額制で、トレーニングの内容は独自に開発されたフィットネス用具を利用して行われて、普通のスポーツジムなどの施設に通うよりも安い設定になっています。
このライブ動画配信でのレッスンは、自分の体を資本にして行えるので、Zoomの利用料金(月額15~20ドル)で行うことが可能で、自宅で起業するトレーナーにとっては、レッスン料金を安く設定することが可能になります。
これらのレッスンをテーマにしたライブ動画の配信は、料理教室やフィットネス以外にも様々な方向に広げていくことができ、グループでのレッスンや個別レッスンへの切り替えなど、細かく対応できるためマネタイズしやすいのも魅力です。
まとめ
今回は、Zoomを使ったビジネスモデルの解説と、具体的に海外などで行われているZoomのライブ配信ビジネスの紹介をしました。
このZoomを使ったビジネスの唯一のデメリットは、最近、テレビ番組などもリモート配信でやり取りされる映像などが放送されていますが、映像と音声のタイミングが若干ズレたりして、遅延が生じる点が欠点になります。
しかし、今後、5Gの通信技術が普及して遅延の問題も解消されてきたら、ライブ配信でのリアル感は今よりも高まり、配信する動画のクオリティもよくなることでしょう。
コロナで仕事を失ったとか、本業の仕事量が減って、副業を考えている人など、これからは感染症のリスクを常に意識しながらビジネスを展開することがセオリーとなります。
そんな新しい時代には、衰退する業界や職種が出てくる一方で、新しく登場してくる仕事やチャンスも多くあります。
このような時代の転換していくトレンドを読みながら、先取りをすることで「その分野の先駆者」になることが出来て、ビジネスの成長速度を飛躍的にあげることが出来るので、Zoomを使ったビジネスを考えてみてはいかがでしょうか。