1人ビジネスを上手く成功させるためのコツとして、他とは異なる差別化されらビジネスモデルというのがあります。このビジネスモデルは何も有名大学に出ている賢い人達だけが出来る特殊能力とかではありません。
これまで、私が、個人的に副業を行ってきたときの考えや、サポートしてきた中小企業の会社などの現場で活用してきた4つのやり方で、どれも資本をそんなに必要としないビジネスモデルを生み出すための発想を「4つの軸」でご紹介します。
この4つの軸は、すでに様々なビジネスで使用されていますが、ちょっと応用するだけで新しいビジネスモデルの発見につながります。
結論から言うと、4つの軸と言うのは以下の内容です。
- 第1の軸『対立の概念』
- 第2の軸『順番を変える』
- 第3の軸『工程を変える』
- 第4の軸「属性を変える』
この4つの軸に対して、経験をもとに使える部分と深堀りしながらの解説をしていこうと思います。
「対立概念」で常に逆、逆のポジションから考える
対立概念とは、「男と女」「表と裏」「善と悪」など中間の概念を持たずに、対立している反対の概念で考えることを言います。
この軸がどのようにビジネスに活かせるのか・・・
それは、単純に反対に位置取りをして、ビジネスに使えないかという考え方です。
例えば、「外食」の反対は「自炊」ですが、コロナ禍の影響を受けて、今や外食産業がとても厳しい状況にあります。
自粛生活をする人達が増えてきた中で、外食に使う食材を自炊用にして販売することができないかと考えるような使いかたをします。
それってデリバリーと何が違うのか、そう考えてしまいそうですが、デリバリーの場合は、既に調理されたものを配達するので、そのメニューに掛かる人件費や光熱費を上乗せしないと成立しないため費用が高くなります。
今では、食材を配達するというビジネスに関しては、スーパーマーケットの大手、株式会社ライフコーポレーションがネットで注文した野菜や食品を自宅まで届けてくれるサービスなどを行っています。
また、など食材の販売で考えると、「日常」「非日常」という対立概念でも大別することができます。
例えば、「ミシュランで星を取った有名店のメニューを自宅で簡単に食べられる」といった具合に商品化するというビジネスも結構多いです。
今や、新規出店に苦しんでいるコンビニなんかも、この非日常の視点から考えられる商品をこれまでにも多く販売しています。
「行列の出来るラーメン店のカップ麺」「有名シェフのハンバーグ」など、多岐に渡って販売しています。
この考えの面白いところは、これらの商品が多くコンビニに並びだすと、それが日常化してしまい、当たり前になってくると、次は「おふくろの味」などの新商品が売り出されるのです。
このように、対立概念というのは、常に常識にとらわれないで「少しうがった見方」をするところから生まれる発想とも言えます。
常に相手の逆、逆のポジションを取っていく、この対立概念は様々なビジネスシーンなどで活用することができます。
ぜひ、身の回りを中心に対立概念を探してみてはいかがでしょうか。
そこに対立概念があれば、それがビジネスモデルの大きなヒントになるかもしれません。
『順番を変える』ことでデメリットをプラスに転換
順番に並んでいたりすることをシーケンシャルなどと呼んだりしますが、例えば、「上、中、下、」「低、中、高」「1、2、3」などがそれになります。
この並びなどを変えてみようと言うのが、第2の軸です。
例えば、低価格のものから高価格のものへ切り変えたり、長時間のサービスから短時間のサービスへといった具合に、時間を短縮をしてみたりすることです。
サービスの時間を短くするというのは、時間短縮でよく発想されがちの部分ですが、ビジネスにおいては、時間を短くすることで価値を生み出すケースもあります。
その典型が、JRなどが行っているクルーズトレインのサービスです。
クルーズトレインとは、観光目的に特化させた周遊型の豪華寝台列車の総称です。
オリエント急行などが有名で、2泊3日とかの場合でスイートを利用すると、一人70万円くらいするサービスもあります。
目的地にいくだけなら、断然、飛行機を使ったほうが早く到着するのは当たり前ですが、ゆっくりと時間をかけて列車に揺られながら旅をするという形で、贅沢な時間をサービスとして提供することでビジネスが成立するのです。
都会で消耗していたり、仕事一筋で働いてきた人たちが求めるニーズならではビジネスだと思います。
低価格のものから、高価格のものに切り変えるビジネスとしては、高級ポテチなどがあります。
元々、低価格で売ることを前提としていたポテトチップを、揚げていないポテトチップスや、塩分控えめのポテチ、無塩のポテチなど少しリッチに演出して値段を上げて販売したところヒットした商品です。
第一の軸の対立概念にも近い部分もありますが、シーケンシャルを変えていくことで、アイデアを出していきます。
次のページでは第二と第三の軸についてもご紹介しています。