優待券目当ての安定の優良株2019ということで、株を買ったことが無い初心者の方でも、お得と感じる優待株について解説と特選5銘柄を紹介していきたいと思います。
株で儲けるには、株価チャートや比較的初心者には、結構難しい専門的な用語もあって、株を買うって言うのは日本人にとってはハードルが高いというイメージは今でもあります。
「株は損をするから止めておけ」っていう年配の人や、ギャンブル的な要素を示唆する人も居るのは事実です。しかし、株でお金を儲けるや得をするのは正しい知識と情報を駆使することでリスクを回避しながら株を購入することはできます。
Contents
株のキホンは3つの儲け方
株価は業績に伴って株価の値段が動きます。基本的に株で儲けるには以下の3つの方法を押さえる必要があります。
値上がりで売買益を狙う
会社が成長して業績が伸びた時に、株価の価格は上昇します。反対に業績が悪化すると株価は下落します。従って、好業績の銘柄を探して買うのが基本になります。その会社が持つ実力以上に買いが集中すると株価はバブル的に割り高になると、その時を狙って一気に売りに転じる投資家もいます。
この時の買ったときよりも高く売って、その差額で儲けを出す儲け方のことをキャピタルゲインといいます。
株を保有して配当を狙う
高配当を出す銘柄を買えば、年に3%~5%の高利回りを狙うこともできます。配当利回りは、1株あたり配当額÷株価で算出します。ただし、企業の業績が悪い状態が続けば配当が減少する可能性も十分あるため、現在の業績が協調なのかどうかはチェックして銘柄を選ぶ必要はあります。
このように、株式を保有するだけで発生する配当などの収入のことをインカムゲインと言います。
株を保有して優待を狙う
株を保有して得られるものは配当だけではなく、食事券やサービス券、食品、金券などの優待品が、年に1回~2回もらうことができる株のことを優待株と呼びます。
しかし、こちらの優待に関しても配当と同様に、業績が悪化すると優待が廃止になるケースもあります。こちらの優待株も、現在の業績が協調なのかどうかはチェックして銘柄を選ぶ必要はあります。
なぜ、株主を優待するのか?
株主優待で最も古い記録が確認できるのは、明治時代で鉄道会社明治自体に株主に向けて、電車が毎日走っているから「無料パス」を配ったという所から始まって日本特有の制度であると言われています。
その後、優待株は「映画会社」が映画館への無料券を配布して広がっていきます。最初のうちは、企業が持っているサービスや経営に影響を与えない物が多かったのですが、最近では、商社や自動車会社の部品メーカーなども優待を始めることになりました。
ただ、自動車部品メーカーが自動車の部品を優待でプレゼントしても意味がないので、「クオカード」や「ギフト券」などを渡す企業が増えてきました。
なぜ、そこまでして優待するのか?
日本経済が成長していて好調だった時は良かったのですが、日本経済のバブルが崩壊して以降、企業の株主になるのが外国の人ばかりだった時期があります。
これら傾向を何とかして解消していこうと言うことから日本の個人投資家を取り込もうと100社以上の企業が優待を採用しました。
そこまで優待する企業のメリットはあるのか。
株を上場している大手企業は、株の価格が大事で、株価が一気に下がったりすると自社ビルを売却したり、資産の処分を求められたりします。そういう意味では、経営者の立場からすると株価の安定というのは、会社経営においてとても大切なことなのです。
あの有名なマクドナルドが、経営不振に陥って何百億の赤字を出した時期があるのは、知っている人も多いと思います。その時、普通は株価が大きく下がるはずなのに、株価が下がらなかったということがあります。
これは、マクドナルドの株を持っている人が、売却益を求めるキャピタルゲインを目的する人が多く株を保有していたら大きく株価は下がっていたと思いますが、思いのほか株価下がらなかったことがあります。
これは、個人投資家が「優待目的」でマクドナルドの株を持っている人が多くいて、その時に株を売却しなかったからと言われています。
また、東京テアトル会社という映画会社の社長は、株主に向けて出した手紙があって、映画が好きな人が株を買ってくれていたおかけで、経営不振に陥った時に株を売る人が少なくて助かったと言っていました。
そういう意味では、企業側から優待を配る目的というのは、「株主への感謝を通じてのリスクヘッジ」と「株主=ファンという視点に立った囲い込み」という考え方が出来るでしょう。
日本特有の株主優待と言うのは、ファンを大切にという思想から株主還元に力をいれるところが原点にあるのです。
おすすめ優待株5選を紹介
個人的に見て、おすすめの優待券5選を紹介したいと思います。見方としては、銘柄と株価、優待株保有の目安金額、配当、PER、PBRなどを紹介します。
PERというのは、時価総額÷純利益で算出される数値です。一般的に数値が低いほど、会社が稼ぐ利益に対して株価が割安であると指標される数値です。
PBRというのは、1株あたりの純資産÷株価で算出される数値です。現在の株価が企業の資産価値と比べて、割高か割安かを判断する目安として利用されます。PBRが低ければ低いほど『株価が割安である』とされています。
1:夢真ホールディングス【2362】
株価(2019年10月) | 972円 |
単元株数 | 100株 |
必要目安金額 | 29万円 |
利回り配当 | 4.42% |
配当+優待 | 5.69% |
PER(株価収益率) | 14.4倍 |
PBR(株価純資産倍率) | 4.38倍 |
プレミアム優待ポイント
300株3000P
400株4000P
500株5000P
全国の名産品など1000種類以上から選べます。
人材派遣を行っている会社で、建設業界やIT業界などの人材不足の影響もあって業績は好調です。配当利回りが4%超と高い「優待に関しては300株からですが、保有株数に応じてポイントが付与されて、WEB上で食品や旅行などを選べます。
ポイントは、株主優待コインとの交換で翌年に繰り越すことが出来るので、今年のポイントと来年のポイントを合わせて使う事も可能です。
2:ケイアイスター不動産【3465】
株価(2019年10月) | 1,923円 |
単元株数 | 100株 |
必要目安金額 | 19万円 |
利回り配当 | 5.16% |
配当+優待 | 5.78% |
PER(株価収益率) | 6.1倍 |
PBR(株価純資産倍率) | 1.48倍 |
100株 1000円
500株 3000円
創業以来29期増収を続ける分譲住宅販売が主力の企業「配当だけで利回り5%超で、優待をプラスすると約5.8%になります。PER(株価収益率)も6倍台だから、安心して持てて買い時でもあったりすると思います。
株主優待は、1000円分のクオカードがもらえるので、財布に入れておくだけで、コンビニなどで気軽に使えます。
3:日本ハウスホールディングス【1873】
株価(2019年10月) | 524円 |
単元株数 | 100株 |
必要目安金額 | 52万円 |
利回り配当 | 4.64% |
配当+優待 | - |
PER(株価収益率) | 6.0倍 |
PBR(株価純資産倍率) | 0.93倍 |
1000株 カレーギフト4点
【カレーギフトの内訳】
1.ホテル東日本宇都宮特製ビーフカレー
2.ホテル森の風那須特製チキンカレー
3.ホテル森の風立山特製ブラックカレー
4.ホテル東日本宇都宮特製ブイヨンスープ
ビーフカレーやチキンカレーなど、4つの種類を楽しめるカレーギフトになっています。
岩手県盛岡市に本社を置き、全国に137拠点を展開している会社で、ヒノキを使った注文住宅を販売している会社です。配当利回りが4.6%と高いので、買う価値はあります。株主優待は、カレーギフト4点になっており、日本ハウスホテル&リゾートの子会社が販売するホテル特製のカレーになります。
4:サムティ【3244】
株価(2019年10月) | 1,979円 |
単元株数 | 100株 |
必要目安金額 | 20万円 |
利回り配当 | 4.50% |
配当+優待 | 11.51% |
PER(株価収益率) | 7.1倍 |
PBR(株価純資産倍率) | 0.98倍 |
100株 自社ホテル宿泊割引券3000円×2枚
300株 自社ホテル宿泊無料券×2枚
1500株以上 無料宿泊券×2枚&天橋立ホテルの宿泊割引券
投資向けのマンションなどを販売している不動産賃貸事業と、マンションの企画開発、賃貸募集、保有・売却に加え、ホテル開発やアセットマネジメント事業を手掛けています。
配当利回りだけでも4.5%という好決算を発表し株価は上昇基調にあり、優待としては東京・大阪への宿泊をお得に出来る宿泊券が配布されます。
5:ヤマハ発動機【7272】
株価(2019年10月) | 2,100円 |
単元株数 | 100株 |
必要目安金額 | 21万円 |
利回り配当 | 4.87% |
配当+優待 | - |
PER(株価収益率) | 7.6倍 |
PBR(株価純資産倍率) | 0.96倍 |
株主優待ポイントで交換できる名産品
100株以上 1000ポイント
500株以上 2000ポイント
1000株以上 3000ポイント
静岡県・北海道・宮城県・熊本県のグループ会社の所在地名産品
ヤマハ発動機は、1955年に創業した会社で、二輪をはじめ、ボート・船外機・四輪バギー・自動車エンジンなど様々な事業に取り組んでいます。また、海外の売上高比率が88%で世界をリードするグローバル企業でもあります。
保有株数と保有年数に応じて年2回、様々な商品と交換できるポイントがもらえて、保有年数が3年以上になると、100株で2000P、500株で3000P、1000株で4000Pと長期保有のメリットもあります。
買うときのポイントまとめ
優待株や株を購入するには、証券会社へ口座を開くなど色々な手続きもありますが、いざ、優待株を購入する時には以下のポイントに注意して優待株を選ぶと良いのはないでしょうか。
- 100株など最低保有数で最も還元率を狙う
- 1点保有よりも分散投資でリスク軽減する
- 配当と優待を合わせて4%以上の銘柄を探す
- 株価が2000円で配当利回り2%台を狙う
- 人気の銘柄よりも、利回りが良い銘柄を買うようにする
- 権利付き最終日時点で株を買って持っていること
- 優待を受けるのに必要な株数を持っていること
- 値上がりを狙うとリスクが発生することを意識する。
この他にもポイントを上げればあると思いますが、これらの項目は最低限おさえておくようにしておいた方が良いです。
また、優待券というは「割り引券」とは位置づけが異なる企業が多いので、優待券と割り引券を併用することも出来たりします。その他には、優待品などを被災地に寄付することもできるようなので興味のある方は調べてみて下さい。
今回は、私の目線から見たおすすめの優待株と解説をさせてもらいました。最後までお読みいただきありがとうございました。
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