コロナが回復すると「バブル崩壊」なのか?「コロナと株価について個人的見解」

2020年はコロナで未曾有の経済的打撃を受けましたが、ここ最近の株価高騰について個人的に、コロナが終息した後に、バブルは崩壊するのではないかという可能性について考察と解説をしていきたいと思います。

昨年の3月に株価が大暴落し、過去に例がないくらいの恐ろしいスピードで株価が下落していました。

これは、どこまで下落するんだと思っていたら、そこから、国の金融緩和の政策などで驚異的な株価回復を見せ、今は、恐ろしい程の株高になっている状況です。

コロナで最下限まで落ちたときは、16,000円くらいまで落ちていた所からの30,000までの株価回復なので驚異的な回復ではありますよね。

日経平均で言えば、1990年以来なので、約30年ぶりに、失われた20年や30年と言われたレッテルを株価的には取り戻した状況ではあるのですが、実体経済はどうなっているのかというのが問題視されている状況です。

では、何故、ここまで株価が上がっているのか・・・

個人的には以下のように考えています。

■日銀が株を大量購入している

■金融緩和で市場に現金が溢れている

■一般層の人の資産運用への流入が増加

これらのことがある思うので、順番に考えていこうと思います。

日銀が株を大量購入している

コロナ禍に突入してから、金融市場を安定させるために、日銀は、上場投資信託(ETF)の年間購入額の上限を6兆円から12兆円、上場不動産投資信託(J-REIT)の上限を900億円から1800億円へと、どちらも倍プッシュで倍増させています。

株価というのは需要と供給によって決まり、欲しい人が買いまくれば株価も上がっていきます。

コロナで株が下がったことで、日銀が12兆円分の株価を買いまくってって、今では、東証一部上場の時価総額は700兆円ほどあるのですが、その内、45兆円~50兆円くらいを日銀が保有している状況になっています。

これが、今後、良いのか悪いのかということについては、様々な意見があると思いますが、実際に中央銀行は株買ってるってのは、世界でも日本だけではないでしょうか。

他の国は、こんな主要銀行が株を買うという行為は「禁じ手」扱いしているので、諸外国からするとそれだけ思い切った施策を打っていることになり、世界的に見ても前例がない状況です。

金融緩和政策で市場に現金が溢れている

コロナの影響で、世界各国は大規模な金融緩和をしており、世界中でお金が余っている状況にあります。

コロナ対策によって、助成金や給付金を出したり、会社が潰れないように融資をしたりなど、多くの金融緩和を行うことでお金が市場に出回っている状況があります。

更に、ゼロ金利政策(政策金利をゼロにすることで、銀行はただ同然で資金調達が可能となり企業融資がやりやすくなる)これらの影響が株価にも反映していると言えます。

このように、市場にお金が溢れてきていて、それらのお金を企業が何に使っているのかということですね。

これらの資金が設備投資などに使われると、雇用を生んだり実体経済に影響を与えてくるのでしょうが、設備投資などに回すのではなく現金を株式投資やビットコインなどの暗号資産に換えて保有しているところが多いと思います。

それが、ビットコインなどの価格にも影響して、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)もバブル状態になっています。

象徴的なのが、テスラがビットコインを購入した件は大きな話題にもなっていました。

ビットコイン 米国で高まる存在感 テスラCEOの発言で急騰

今後も、大量に現金を保有している企業などは、仮想通貨、不動産、ゴールド、など様々なものに資産を分散して、このコロナ禍や今後の未来に備えているのだと思います。

bitbank
GMOコイン

一般層の人の資産運用への流入が増加

2020年は、コロナの影響もあり、新たに投資を始める人が増加した年でもありました。

ネット証券、口座開設が急増 株価急落で初心者参入

その背景には、「新型コロナの影響による、生活防衛の意識が高まった」という人達が多く、とくに若年層に関しては、「貯金よりも投資へ」という考えも強くあり、日本の金融リテラシーも昔とは確実に変わりつつあると思います。

今後の、株価はどのようになって行くのかを個人的な見解として述べると、皮肉なことにコロナが収束していくにつれ、株価も下落していくと考えています。

コロナの影響で株価なりが落ち込んだ時に、コロナが収まったら経済も再稼働するとお金も動くよねっていう期待や、ワクチンが出来ることへの期待、株価が底をついて後は上がるしかないという期待・・・単純に「コロナによる不安」から「コロナ脱却の期待」に対するところからの投資が大きいと思います。

それが、コロナが収束していくことで、実体経済と今は乖離した状況にありますが、その乖離された状態が、少しづつ乖離状態が解消されていくと思います。

26日の東京株式市場で、日経平均株価が1200円を超える下落をして2万9000円台を割り込みました。

日経平均株価 4年8か月ぶり1200円超の下落 長期金利上昇が背景

この下落の背景には、ワクチンの普及や経済対策で景気回復が現実化してきたことで、今後、低金利政策などの政策の見直しが予測されたのだと思います。

まとめ

最終的には、今後の株価や景気を完全に見通すことは難しいところはあります。

皆さんもデータなどを見ていきながら、まだまだ、株価は上がっていくと思ったら買えばいいと思います。

これ完全に予想することは難しいと思いますが、まだ、投資にチャレンジしていなくて投資を検討している方は、どのタイミングが良いというのは難しいので個人的には、ドルコスト平均法(毎月1回といったように定期的に一定金額ずつ買い付ける投資手法)でインデックス投資することがお勧めだったりします。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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商品開発・動画制作・企画営業などマーケティング全般の仕事に携わってきました。現在は、企業のHP制作・動画制作・商品開発などのマーケティング業務を請け負いながら、海外輸入のECサイトの運営や「ひとりで稼ぐ力」をテーマに投資、副業などの資産形成に関する活動を展開。