会議で話したことを、次の仕事につなげたい。SNSに載せる動画を、AIと一緒につくりたい。事業の取り組みを、自分たちの言葉で届けたい。
SUAVE AI Worksでは、日々の仕事の中にあるこうしたアイデアを、Webサイトやアプリとして形にしています。
自社で使うもの、コミュニティで無料配布して使ってもらうもの、取引先に活用してもらうもの。開発したツールには、それぞれ違う使われ方があります。共通しているのは、実際に使う場面を起点にしていることです。
今回は、その実践の中から、iPhoneアプリ「SUAVE RECAP」と、AIと連携する動画編集ツール「SUAVE Cut」を紹介します。
話したことを、次につなげる「SUAVE RECAP」
会議や研修、打ち合わせでは、あとから振り返りたい話がいくつも出てきます。決まったことを整理したり、次に取り組む仕事を洗い出したりするには、会話の内容を残しておくことが役立ちます。
SUAVE RECAPは、音声の録音と文字起こしを同時に行えるiPhoneアプリです。「会議」「打ち合わせ」「研修」といったシーンを分けて記録でき、話した内容をあとから読み返せます。日本語の文字起こしは、端末内で処理する設計にしています。
使い道は、記録を読むだけにとどまりません。文字起こしの中から必要な内容を選び、ChatGPTやClaudeなどへ渡せば、会議の要点をまとめたり、議事録をつくったり、担当する仕事を整理したりする材料になります。
たとえば、打ち合わせ後に「決まったことと、まだ確認が必要なことを分けてほしい」と依頼する。研修の記録から「明日から試せることを整理してほしい」と依頼する。残した言葉を、次の行動に結び付けて使うことができます。
RECAPが録音・文字起こしを担い、共有した内容の要約やタスク整理は外部のAIに依頼する。この流れを、手元のiPhoneから始められるようにしています。
SUAVE RECAPは、App Storeで無料配布しています。

共有したい内容を選び、確認してから活かす
仕事の会話には、氏名や連絡先、顧客に関する情報が含まれることがあります。RECAPには、文字起こしの中の情報を伏せ字にし、共有する文章を確認する機能も用意しています。
自動で見つかる候補には見落としがあり得るため、必要に応じて任意の文字列も隠し、最後に人が確認します。また、文章を伏せ字にしても、録音音声そのものが書き換わるわけではありません。
残した記録を活用するために、共有したい内容を選び、確認したうえでAIへ渡す。会話の振り返りから、次に取り組むことの整理までをつなげる使い方です。

動画の荒編集を、AIと進める「SUAVE Cut」
もう一つ、自社のSNS投稿などで活用しているのが「SUAVE Cut」です。
動画を撮ったあとには、話していない間を詰める、字幕を入れる、説明に合わせて図解を差し込む、といった作業があります。SUAVE Cutでは、そのような編集をAIと連携しながら進め、動画のおおまかな形をつくります。
素材を読み込み、必要な部分を残して並べ、伝えたい内容に合わせて字幕や図解を加える。自社で使ううえでの目安としては、こうした編集の大枠を8割ほどまで進め、最終的にはFinal CutやPremiere Proで仕上げる流れです。
この「8割」は、すべての動画で同じ完成度になるという意味ではありません。素材やつくりたい内容によって、AIに任せられる範囲や仕上げに必要な作業は変わります。まず全体を見渡せるところまで形にし、そこから人が整えていく使い方です。

AIに編集を手伝ってもらっても、どの場面を見せたいか、どんな言葉なら伝わるか、映像のテンポが自然かを確認する役割は残ります。細かな見せ方を整えるところまで含めて、人が完成させていきます。
別の編集ソフトへ引き継ぐ際も、字幕や映像、演出が意図どおりになっているかを確認します。素材や書き出し先によって再現のされ方が変わる場合があるため、最後まで見直す工程を設けています。
普段のAIと、編集ツールをつなぐ
SUAVE Cutはブラウザで動かす動画編集ツールです。

AIとの接続には、MCPという仕組みを利用しています。記事を読むうえでは、「普段使っているAIから、編集ツールに作業を頼むための接続口」と考えると分かりやすいかもしれません。
AIとのやり取りには、普段利用しているChatGPTやClaudeの契約を活用する構成にしています。いつもの会話の延長で編集を依頼し、制作を進められることもポイントです。利用できる機能や上限は、契約プランや設定によって異なります。
大切にしているのは、日常的に使うAIと、仕事に必要な道具をつなぐことです。相談して終わるだけでなく、編集画面で結果を確認しながら、制作を前へ進められる形にしています。
Webサイトも、実践を届けるための道具
こうした開発と並行して、Webサイト制作にも取り組んでいます。SUAVE AI Worksのサイトも、その一つです。
自社で何をつくり、どのように使っているのか。どこをAIに任せ、どこを人が確認しているのか。サイトでは、実際の画面や仕事の流れを交えながら紹介しています。
トップページで取り組みの全体像を知ってもらい、詳しく知りたいテーマの記事へ進んでもらう。今回のRECAPやSUAVE Cutも、名前や機能だけでなく、使う場面まで伝えられる内容にしていきたいと考えています。
Webサイトやアプリは、公開したあとも使い方を見ながら手を加えていくものです。自社で使う経験に加え、コミュニティや取引先で使ってもらう機会も、次に何を整えるかを考えるきっかけになります。
仕事の中のアイデアが、新しい事業につながる
録音した会話を、あとから活かせるようにする。撮った動画を、発信できる形へ近づける。つくったものを、Webサイトで伝える。
一つずつ形にして使うことで、仕事でできることも広がってきました。EC事業を続けながら、SUAVE AI Worksという新しい挑戦に取り組めていることも、その実践の一つです。
少人数で事業を営んでいると、新しいアイデアがあっても、日々の仕事と並行して進める必要があります。だからこそ、身近な作業を支える道具をつくり、AIとつなぎ、取り組めることを増やしていく意味があると考えています。
SUAVE AI Worksでは、こうした自社での経験をもとに、アプリ・システム開発や業務効率化を支援しています。
「こんな場面で使えるものがあれば」「今の仕事から、次の取り組みにつなげたい」。そうしたアイデアを、現場で使える形へ。これからも、実際に使うことを大切にしながら開発を続けていきます。