
商品の注文を確認し、仕入れの状況を調べ、お客様に返信する。その合間に経理を進め、商品紹介や記事を書く。ひとりで事業を営む方や少人数の会社では、経営者自身がいくつもの仕事を行き来しています。
新しい商品を扱いたい。サービスを育てたい。お客様ともっと丁寧に向き合いたい。そう考えたとき、日々の仕事を一緒に進める相手がいることは、次の一歩を支える力になります。
SUAVEでは、自社の輸入ECの現場でOpenClawを使い、継続して仕事を担う「AI社員・秘書」を運用しています。何を任せ、どう確かめ、人につなぐのか。実際の仕事の流れから紹介します。
OpenClawが管理し、作業役のAIにつなぐ
私たちのAI社員は、VPS上のOpenClawを使って動いています。日々の指示と報告の窓口はTelegram。仕事の目的を伝え、進めた内容や確認が必要な点を受け取ります。
この仕組みでは、OpenClawをAI側の管理役に置いています。その下でCodex、Claude Code、ローカルLLMなどのAIが、個別の作業を担うサブエージェントとして働きます。OpenClawが仕事を振り分け、状況や結果を確認する。人は事業の方針を決め、重要な最終判断を引き受ける、という役割分担です。
大切にしているのは、「作業をするAI」に多くの権限をまとめて渡さないこと。作業役の権限を必要な範囲に絞り、判断の窓口となる「管理するAI」と分けています。誰が何を担うかを決めることから、運用を組み立てています。
仕事に合わせて、ブラウザ操作やAPI、ファイルを扱う手順を組み合わせています。BASE、在庫管理のSUAVE Stock、輸入業務のプラットフォーム、Googleのサービスなどをつなぎ、決まった時刻に行う仕事も設定しています。
ここで紹介する運用は、自社の業務に合わせて連携や手順を整えたものです。OpenClawを入れるだけで、同じ仕事がすべて動くわけではありません。どの情報を使い、何を実行し、どこで人に確認するかを、一つずつ組み立てています。
注文と在庫を照らし合わせ、気になるところを拾う
輸入ECでは、受注、仕入れ、入荷、発送の情報が複数の場所に分かれます。注文を受けた商品が仕入れに回っているか、入荷予定と発送予定はつながっているか。確認には、画面を開いて情報を照らし合わせる作業が伴います。
そこでAIに、注文と仕入れ情報の照合や、在庫・入荷・出荷予定の登録を担わせています。商品を識別するSKUや追跡番号を確認し、すでにある記録との重複にも注意して処理を進めます。日々の点検では、在庫不足や発注漏れの可能性があるものを候補として拾い、人が確認できるようにします。
BASEの予約商品の日付管理も、その一つです。毎日、対象の全ページを確認し、件数を把握してから必要な更新を行います。変更後にはもう一度確認し、意図した状態になったかを確かめます。
作業の価値は、入力を進めることに加えて、次に見るべき箇所が分かることにもあります。判断が必要な注文に目を向け、仕入れやお客様への案内を考えやすくなります。
お客様とのやり取りをたどり、返信の準備をする
問い合わせへの返信には、その一通だけでは分からない背景があります。以前にどんな案内をしたか、どの商品について話していたか、まだ返事が必要なことはないか。履歴をたどることも、大切な仕事です。
SUAVE CRMでやり取りの履歴を確認し、関連する情報をもとに返信案を用意するところまで、AIが支えています。担当者は内容を読み、在庫や納期などの根拠を確かめ、最後に自分で送信します。お客様への約束や対応方針は、人が責任を持って判断します。
朝には、未完了の案件とタスクも確認します。前の日に途中になった対応を拾い、その日の仕事につなげる。継続して状況を見てくれる存在がいることで、一件ずつ対応を前に進めるための準備が整います。
商品の魅力を伝える仕事にも、実行の手を
事業を続けながら情報発信をするには、素材を探す、商品情報を確かめる、文章を作る、投稿の予定を組む、といった作業が必要です。
SNS向けには、画像とSKUの対応確認、紹介文の作成、投稿スケジュールの準備をAIが支えています。どの商品をどう見せるかを考える際に、材料をそろえる仕事を任せられます。
記事制作では、Google Driveに用意した原稿をWordPressの下書きに渡す連携の動作もテストしました。公開前の内容確認と公開操作は、人が担う流れです。こちらは、日々運用している仕事に加え、新たに確認した連携です。内容を考えるところから掲載準備までをつなぎ、発信を続けるための仕組みとして育てています。
経理や日々の確認も、根拠を残して進める
経理では、請求書や領収書を集め、Google Driveとfreeeの情報を照らし合わせます。根拠がそろい、対応するものを一意に特定できる場合に、添付や登録を進めます。処理後は金額や税区分、証憑との対応を再確認し、曖昧なものは保留して人につなぎます。
このほか、カレンダーやGoogle Tasksを使った予定と優先順位の整理、必要なニュースの確認にも活用しています。インフラの状態は毎日、変更を加えない方法で点検し、異常があるときに知らせる運用です。Mac mini側も週次で点検し、バックアップや復元の確認も運用に組み込んでいます。通常時の報告を増やしすぎず、人が対応すべきことを見つけやすくする工夫です。
一度覚えた仕事を、次の仕事にも生かす
継続して任せるためには、毎回同じ説明を繰り返さずに済むよう、仕事の前提や手順を残すことも欠かせません。
SUAVEでは、Obsidianを使った記録や、再利用できる手順であるSkillsを整えています。AI-Vaultに知識を蓄積し、ChatGPT、Claude、OpenClawを使う場面で生かせるようにしています。確認で見つかった注意点も手順に戻し、次の実行につなげます。
開発や制作の実行環境として、Mac mini上の「SUAVE AI Worker」も活用しています。作業を担うAIとともに、日々の仕事を支える道具や仕組み自体も改善しています。事業を動かす中で得た気づきが、次の仕組みづくりの材料になっています。
任せる範囲を整え、事業の可能性をひらく
AIに任せる仕事が増えるほど、権限の範囲、実行した結果の確認、人に戻す条件が重要になります。更新した内容を読み直す。情報が足りなければ保留する。返信や記事の公開は人が確かめる。こうした手順を、日々の仕事に組み込んでいます。
その先に目指しているのは、経営者が新しい商品やサービスを考え、お客様との関係を深める仕事に向き合えることです。日常の運営を支える実行役がいることで、試してみたかった企画や、新しい事業に取り組む余地を育てていきたいと考えています。
SUAVE AI Worksも、自社の輸入ECで実際に使い、確かめ、改善してきた経験を土台にしています。
AIで、仕事の可能性をひらく。
あなたの事業で、繰り返している確認や、途中で止まりがちな仕事は何でしょうか。そこからAIに任せる範囲と人が判断する場面を整理してみませんか。自社の仕事に合う取り入れ方を考えたい方は、SUAVE AI Worksへご相談ください。